I noticed nothing.

窓が錆びて開かなくなるまえに

高2冬・公園のベンチ

お題「甘い話」

おれは恋が向いてないのかな


わたしの恋する恋人はいいました


酔っているのかな

そんなことばがほこりのように確かにわたしのそこにはありました

廊下に落ちてる細い髪の毛くらい気にならない


気にならないので



涙しました



いかないで、と

とてもとても悲しかったのも本当です



恋人は驚いた

泣いてるの?

ごめん、そんなつもりじゃなかったよ



うん、そんなこと言われて、びっくりしたの


ごめんね





恋人、少し嬉しそうだな

と思ったのも、細い髪の毛くらい気にならないことです